scrap’s blog

If you like water, you already like 72% of me.

霙の降った今日

今日、人を助けた。

 

残ったのは心配と後悔。

 

そう、後悔だ。悔やんでいる。

 

倒れているご老人がいた。介抱しようとしている青年がいた。

だから、通り過ぎようとしてしまった。

 

僕は仕事の最中で、早く終わらせたかった。

すでに助けている人がいることを理由に、見捨てようとした。

一般の人よりも少しだけ多くの知識と経験があるにも関わらず、だ。

 

とんでもない偽善者だ。

 

数歩通り過ぎ、立ち止まり、少し葛藤してから助けると決め踵を返した。

手を貸しましょうか?と声をかけ、状況を把握し、青年に指示を与え、みぞれの降る中ご老人に傘をさし対話した。

笑顔で柔らかい言葉を吐く裏側では、少し前の自分に失望して心は空気同様冷ややかだった。

 

いつから僕はこんなにも冷酷な自分になったのだろう。

救急車に搬入されたときの、ご老人と青年の「ありがとう」の言葉が僕を責め立てる。

助けを必要としている人がいるなら助けたいと思っていたはずだ。

けれど実際は違っていた。

 

本当に助けたかったのは…?なんなのだろう?

 

とにかく、すぐに行動できない自分の偽善者っぷりに失望した。

すぐに助けられなかったことを後悔している。

 

ご老人、そして青年。

僕に感謝は似合わない。

非難されてしかるべき、だろう。