眠れない。
こんな日は誰かを抱きしめて寝たい。
誰でもいいわけじゃない。
ただ気がすむまでナデナデして、安らかな顔をただただ見て、
ああ、明日も頑張ろう
と、ほっぺたつつきながらそう思いたい。
そうしてそれに飽きたなら、暑いと嫌がるのを却下してひっついて眠るのです。
腕の中に、希望と未来と温かさを感じながら。
そう思うと、誰かを守りたいという願いは自分自身の安らぎと違わないのかも。
そんなこと言えるわけもないけども。
今となっては分不相応で贅沢な願い。
かわりに冷えたタオルケットでも抱くとしよう。