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scrap’s blog

If you like water, you already like 72% of me.

重たくない話

重たい話題が続くのはやだ!

人は人!いろんな考えがあっていいのさ!

 

なんかライトなことを書きたい。

人生数少ない甘じょっぱい話でもしようか笑

 

高校生の頃、我が家にガムテープでぐるぐる巻きの荷物が届く。

宛先は僕。

当時懸賞にハマっていたため、なんか当たった!と思った。
この辺りは当選ラッシュで運を小刻みに消費していたので、テレカ(懐かしい響き・・・)だったりボールペンだったり、そいういう小物が結構届いていたのです。

でも、これまでガムテープぐるぐる巻きはさすがになかった。

受け取ると体積の割に結構軽い。

何だろうか。

 

 

!!!祝・本命チョコ!!!

 

・・・いやこれ、絶対宛先間違えただろ。

そう、我が家にはモテ男の弟がいる。

オサレ切った髪。無駄のない体。さっぱりした性格。ほどよく勉強ができ、ほどよくバカ。その上、テニス部なんぞ爽やかなモテ部に入ったものだから、もう。無論、男女共友達はたくさんいたようだ。

・・・なおバカは天然である。計算だったら怖すぎるわ。

 

対して長男である僕は、汗臭い剣道部おなじみ坊主刈り。勉強は良くて中の下。運動部の割に運動性能は良くない。超絶アレルギー体質であるため病弱で、引っ込むことが多かったのが性格になった。新聞配達→学校→部活→ばたんきゅうの生活で遊ぶことも少なく、友人だって限られる。

・・・そして兄はアホである。致命的。
(勝っているのは身長3cmだけ)

 

さらに。

差出人が添えたカードには(何故か)生年月日が書かれていた。僕のふたつ下。そう、弟と同年代。

どの状況証拠も、相手が弟であることを示してました。
てかそれ以外ないよね。

 

 

ところが、弟に確認しても「そんな人知らない」という。

隠れファンじゃないの。すごい身分だ。
まぁ兄としてはだな。そう、身の振り方をだな、教示しなければなるまいて。

「ちゃんと調べてお返ししなきゃダメだよー」

言った後に気づく。

この件に関しては、弟の方が相当経験豊富だとorz

 

(チョコは相手不明なため保留。ほら、万一長男宛ってこともさ!あるよね!)

 

「やっぱりそんな人いなかった」

翌日、弟が報告してきた。
几帳面にも他校に行った友人にも確認したが、名前や住所を聞かれた人はいないという。

「アニ宛なんじゃね?」
(我が家は姉僕弟の3人兄弟。慣例的に目上に対してはチチハハアネアニと呼んでいた。目下は名前呼び捨て。なお最初に我が家にいた飼い犬はクロイイヌ呼ばわり(家族間では通じる)。ひどすぎ)

「なんかなかったの?w」

ニヨニヨして聞いてくるな!コッチはいつもと変わらないシンプルで健全な学校生活だったわ!!!

・・・と突っ込みつつ、内心若干テンション上がる。

 

 

まぁ、保存料とか入っていないだろうから食べた方がいいよね。

と、僕がもらうことになった。

 

・・・言わせないでください。

 

・・・どうしてもですか?

 

・・・弟は有り余るくらいあったからですよ!!!禿げろ!!!

 

まぁ、普通のチョコでした。手作りっぽいのは初めて食べたけど。おいしかったです。

 

と、ここで発見する。
箱の隙間に紙片が見える。

取り出してみると、それはノートを切り出して折りたたんだ何かだった。

手紙だった。

 

 

鉛筆書きの短い5行の手紙。

文章に書かれた風景は、弟ではありえないものだった。

そう、これは間違えたわけではなく、紛れもなく僕宛のものだった。
同じ高校の後輩で、よくバスで一緒になっていたらしい。
(弟は徒歩圏内の別の学校だ)

・・・きゃっほう!!!( ✌︎'ω')✌︎

 

なんてならずに、しばし呆然。

ノートの切れ端なんて、雑だと思うかもしれない。
可愛らしい紙にペン書きでないなんて、と。

いやいや。

僕はそこに、本気と躊躇いのせめぎ合いを感じた。

 

どうしたものだろう。どうしたらいい?汗

経験豊富な師匠は「何事も経験だからw」と全くもって使えない。
(コイツ楽しんでやがる・・・)

1日1日と、時間は過ぎて行った。

 

 

3月。僕はその女の子を呼び出した。
(2月下旬〜3月上旬かも。14日だったかどうかは自信ない・・・)

部活の後輩にクラスと特徴を聞き、学年の違うフロアに行くだけでも心臓壊れるかと。
まぁクラスには入るしかないよね(ちなみに授業中に移動してた)

「先輩が後輩のクラスにズカズカ入り込む状況ってどんなだろ?」とか思いながら、全身汗だくでも平然を装い、探s・・・まぁ特徴明確。わかりやすかったです(助かります)

とりあえず放課後、ご当地ハンバーガーショップで落ち合うことにした。

よし、任務完了。撤退!!

 

背後でなんかキャーキャー小さく聞こえるけど・・・僕じゃないよね・・・?_:(´ཀ`」 ∠):

 

 

なんか普通に雑談(というより自己紹介?)しながら、ハンバーガーを食べてた。
お礼を言いお返しの品を渡すときテンパり過ぎて、逆にそれで場が和んだ。

店を出ると、3月はやはり寒い。

ここからバス停まで歩くと結構かかるし本数も少ないから、と、今日はJRで帰ることにした。

店ではたくさん話したはずなのに、全然頭に入っていなかったのか、何も思い出せなかった。必死だったし。

頑張って話を振り、振られしながらも、なぜか続かない。
そのうち黙って黙々と歩いていた。

無言で波止場を過ぎる。海面の揺らぎが街灯をキラキラ反射して、綺麗だった。いつも見てるけど。

 

駅までもう少し。

乗ったら降りて暗いから送って、とか考えていたら、彼女が隣にいない。
振り返ったら3歩くらい離れて止まっていた。

・・・ッ付き合っt・・・

・・・うつむいてプルプルしてる。

・・・・・・・そんな聞き方ってないよ。

 

あたりは街灯の少ない公園のようなところで、暗いからか空間がすごく広く感じた。

本当に、他に誰も存在しないかのようだった。

 

 

結果的に断りました。

 

まず「ありがとう」といった気がする。

正直、何喋ったか覚えてない。

でも、当時僕は3年生。卒業後、数千km離れたところに行くことになっていた。
だから付き合えない。ごめんね。ありがとう。頑張ったね。こんなに嬉しいのは初めてだよ。ほんとだよ?

とかなんとか、そんなことを言ったんだと思う。

 

 

それからの帰り道、彼女は元気だった。
それを見て、僕の方が泣きそうだった。

別れ際に、つい1ヶ月前知った言葉をもらった。

今でも思い出す。素敵な言葉だ。

「センパイの成功と幸福を祈ってます。」

 

決して成功したとは言えない今、決して幸福とは言えない今、彼女の言葉を思い出します。

あの時の彼女の言葉を裏切るわけにはいかない。

必ず、必ず報いてみせましょう。

ありがとう、今も感謝しています。

 

 

1週間くらいしたら消そう。恥ずかしいわ、コレ。

※さすがに古い話なので時期があやふやです。
 

 

後日談?①

ガムテープぐるぐる巻き事変は、アレはもともとぐるぐる巻きじゃなかったらしい。

紙袋に入れた形状で業者に持ち込んだら梱包不十分で出せず、焦ってやむなくガムテープを借りて箱状に固定したとのこと。

・・・かわいい・笑

 

後日談?②

断った後ややしばらくして、「わかってます」と顔を上げた彼女は言った。

どこ経由で知ったのかわからないけど、僕が遠くに行くことを既に知っていた。

想像だけど、彼女は告白するつもりなんてなかったんだと思う。
(手紙も入れるつもりはなかったのかもしれない)

精一杯、ギリギリのところで「迷惑かけないように」してくれていたのなら。
僕が現れたもんだからそういう流れになってしまったのだとしたら、その心遣いにとても申し訳ないことをしてしまった。

自分がしたいことだけを考えていた僕は、やっぱり馬鹿者だ。

一応

 今週のお題「卒業」