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scrap’s blog

If you like water, you already like 72% of me.

ぐるり心の旅

いつからだったろう。始まりは覚えていない。

ついてゆけないスピードで回る社会。
驚異的な能力を発揮する同僚たち。
それについていこうと必死な僕。

日々積み重なっていくストレスに降参寸前な毎日。

いつしか磨耗し精神科に通うことになり、アスペ診断を受けた頃には全ての答えを自分の中に求めていた。

 

アスペの診断は幾分か心を軽くしてくれた。

ただ、無償だったわけではない。

それまで当たり前に歩むであろうと考えていた普通の人生に警告灯が灯った気がした。

これからどうしてゆけばいいのか。
自分はどこへ向かえばいいのか。
何かを成すことができるのだろうか。
そもそも、何かできるのだろうか。

毎日心の中を覗き込み、自問自答していた。

見つけたい何かがはっきりとわからないのに、それが心の内にあると探し続けた。

 

心と対話する、と行ったら聞こえはいいかもしれない。

けれど内側を覗き込むことで外側を見ないようにしていただけだと、今なら思う。

結局のところ逃げていたんだ。

「求めるものはココ(心・自分自身)にはない」

そう悟ったのは、わずか5年前の話。

 

数年ぶりに心から目を離し振り返った。

久しぶりに見た外側は思いの外明るくて、そして懐かしい感覚が戻ってきた。
中学生の頃に感じていたような万能感に満ち溢れたんだ。

行動しよう。

心の中に求めるものがないのなら、外に求めるしかない。

当時無職*1だったが、半年で50社ほど受けた。

これでハッピーエンドだったら良いのだが、現実はそんなじゃない。

結果は散々たるもので、そこだけ切り出したなら成功したとは言い難い。

けれどそれは間違いなく今に繋がっている。

 

万能感はわずか数日で消え去ったが、動かなければ変われないと学んだ。

迷ったら答えを出すよりも先にアクションを起こす。

それまでは、これまで言われ続けてきた「よく考えて行動しろ」を実践してきたつもりだったが、それだけではダメだった。

別に「よく考えて行動しろ」というのが間違っているわけではない。

それに期限があること(そしてそれが思いのほか短いということ)を誰も教えてくれなかっただけの話。

 

未だに迷いはある。さながら猫だ。大好きだけども。動物アレルギーだけども。

けれどひとつひとつ、字のごとく歩んでいこうと思う。

机上の設計なんて向かないだろうし、うまくいきっこない。

今年は自分の人生観を変えようと思う。

そう、灯ったままの警告灯をなんとかするのだ。

受け身的に普通を追い回しているだけだと、何も変わらないだろう。

思い通りにならない環境なんかに嘆いてなんかいられない。

変わるべきは僕なのだから。

*1:訓練中。アスペ診断をきっかけに解雇された。なお文頭から文末までの出来事は十数年間の間のこと